長い時間座り続けていると腰が痛くなりませんか?
とくに座っている時間が長い事務職は、腰痛に悩まされている人が多いのではないでしょうか。
座り過ぎによる腰痛予防に一番効果的なのは、正しい座り方をすること。そして同じくらいに大切なのが、正しい姿勢をサポートする椅子を選ぶことです。
そこで今回は腰痛を予防する正しい座り方と、正しい姿勢をサポートするオフィスチェアの選び方、さらに腰痛予防におすすめのオフィスチェア10選を紹介していきます。
1.なぜ長時間座ると腰痛になるの?
1-1.座っていると腰への負担が1.4倍!
長時間座っていて腰痛が起こると、自然と立ち上がって腰を伸ばしませんか?
実は座っている時の腰への負担は、立っている時の1.4倍にもなるのです!
立っている時は下半身全体で上半身の重さを支えます。それが座ることによって、上半身の重さが腰周辺に集中することに…。
これによって腰に負担が集中し、腰痛を起こしやすくなるのです。
1-2.さらに姿勢が崩れると腰への負担増!
実は1.4倍というのは正しい姿勢で座っている時のこと。これが姿勢が崩れることによって、さらに大きな負荷が腰にかかります。
正しい姿勢で座った時に一番上半身の重さがかかるのは骨盤です。ですが姿勢が崩れることによって重心が変わり、大きな負担が腰にかかってしまいます。
悪い姿勢の1つである前傾姿勢で座った場合は、立っている時のなんと1.85倍もの負担が腰にかかってしまうんです!
2.腰痛を予防する正しい座り方とは?
2-1.正しい座り方のポイントはS字カーブと骨盤
腰痛を予防する正しい座り方のポイントは2つあります。
1つ目は背骨のS字カーブをキープすること。
人間の背骨は真っ直ぐではなく、自然なS字カーブを描いています。これは人間の頭部が約5㎏と重いので、S字カーブで上手く分散させながら支えているからです。
腰痛予防の2つ目のポイントは骨盤に重心をかけること。
座面の近くにある骨盤なら、そのまま座面に負荷を逃がすことになり、大きな負胆にはなりにくいのです。
しかしS字カーブが崩れ、負荷のかかる場所が骨盤から腰に変わると、腰痛が起きやすくなってしまいます。
2-2.正しい座り方の5つのポイント
①深く腰掛ける
まず大事なのが、椅子に深く腰掛けること。
浅く腰かけると骨盤に重心をかけることができません。背中に背面が少し当たるくらい奥まで腰かけてください。
足は組まず、太ももはくっつけます。
②背筋を伸ばす
S字カーブをキープするために背筋を伸ばします。
背筋を伸ばそうとして、背中が反り返る人がいますが、これでは背中に力が入り、疲れの原因になってしまうことに…。
背中を伸ばすというよりもお腹を伸ばすという感覚の方が、自然に背筋が伸びますよ。
さらにあごを引いて、前傾姿勢を防ぎましょう。頭が首の上にしっかり載っている感覚をキープしてください。
③足裏を床につけて、膝は90度
足の裏全体がしっかり床につき、膝が90度になる高さで座ります。こうすることで座り方が安定しますよ。
小柄な人は、フットレストを足元に置いて調整するのがおすすめです。
④机とお腹の距離は握りこぶし1個分
机との距離が近すぎたり離れ過ぎていたりすると、正しい姿勢がキープできません。だいたい握りこぶし1個分くらい開けましょう。
パソコンを使う時は画面の正面に座ると、体がねじれずに自然な姿勢をキープできます。
3.腰痛予防におすすめな椅子の選び方とは?
①S字カーブをキープできる背もたれ
オフィスチェアを選ぶ時は背もたれが真っすぐのものではなく、S字カーブに合わせた曲線を描いているものを選びましょう。
少し高額になりますが、ランバーサポートというS字カーブをサポートするクッション付きのチェアも販売されています。とくに腰痛が気になる人にはおすすめです。
②ほどよい硬さの座面
座面が柔らかすぎると体が沈み込んで、姿勢が安定しません。逆に硬すぎる素材も座り心地がよくないので、ウレタン等のほど程よい硬さのある材質をを選びましょう。
③調整ができるもの
人間はそれぞれ体のサイズが違います。正しい姿勢をキープするために、高さや角度を細かく調整できるものを選んでください。
③ロッキング・リクライニング機能
腰痛を防ぐオフィスチェアに座る角度は、垂直よりも後ろに倒れ気味の100度と言われています。
また疲れた時に背中を伸ばしてリラックスするために、背もたれが倒れる機能があるとうれしいですよね。
ロッキングは力をかけると、座面が後ろに倒れる機能。リクライニングはレバーにより座面が後ろに倒れる機能です。
どちらかの機能が付いたチェアを選ぶと、100度をキープしやすくなります。
④アームレスト付き、ヘッドレスト付き
やや高価になりますが、アームレスト付きのオフィスチェアは、腕の重さ分の腰への負荷を軽くしてくれます。また左右の身体のバランスが取りやすくなり、自然な姿勢をキープしやすくなる効果も。
さらに高価にはなりますが、ヘッドレスト付きのオフィスチェアは頭の重さを支えてくれるので、腰への負荷をその分減らせます。
4.腰痛予防におすすめのオフィスチェア10選
①12色展開 ミドルバック オフィスチェア 肘付
- 価格:16,050円
しなやかな背もたれは背骨のS字カーブをサポート。アームレスト付きで、より腰への負担を減らします。
背もたれのカバーは12色から選べます。
②12色展開 ミドルバック オフィスチェア
- 価格:14,660円
こちらは上の商品と同シリーズ。アームレストなしタイプは、狭いオフィスでも空間にゆとりを持たせます。
こちらもカバーは12色から選べます。
③オフィスチェア ホワイトシェル フック付き
- 価格:9,300円
ポップなカラーとコロンとしたデザインがキュートなオフィスチェア。
背もたれや座面は体を包み込むような低反発のウレタン素材でできています。
背面側の荷物が掛けられるフックが意外と便利です。
④オフィスチェア 布張り ハイバック GD-562
- 価格:14,280円
すっきりとしたデザインが魅力のオフィスチェア。
ロッキング機能付きなので、疲れた時は背もたれを倒してリラックスできます。
別売りのアームレストは3種類から選択可能です。
⑤ミーティングチェア キャスター付き GD-592
- 価格:15,900円
お客様との応対が多いオフィスにおすすめなソファタイプのミーティングチェア。
高めの背もたれと座面で、長時間座ってもふつうのソファよりも格段に疲れにくくなっています。
⑥カジュアルオフィスチェアー PANNA(パンナ)
- 価格:8,980円
キルティング風の素材が使われた、とびきりキュートなオフィスチェアです。
包み込むような曲線が体にフィット。背もたれは低めですが、ちょうどひじを置ける高さで、腰への負担を軽減します。
⑦オフィスチェア STUHL【シュトゥール】
- オフィスチェア STUHL【シュトゥール】
- 価格:17,990円
こちらのチェアはフットレストを出して背もたれを倒すと、まるでベッドのような寝心地です。仕事中に仮眠をとりたい人にぴったり。
高機能ですが、意外とお求めやすい価格も魅力です。
⑧オフィスチェア YS-1 事務椅子 肘付き
- オフィスチェア YS-1 事務椅子 肘付き
- 価格:20,790円
人によってかなり違うS字カーブに合わせて調節できるランバーサポートを搭載。
さらに座面の高さはもちろん、座面の位置、背もたれの角度、アームレストの高さなど細かく調整できる高性能なチェアです。
⑨ゲーミングチェア オフィスチェア 【E-WIN ギアタイプ】
- 価格:33,990円
長時間パソコンの前に座るゲーマー向けのゲーミングチェアは、腰痛予防のオフィスチェアとしても優秀です。
S字カーブをサポートするランバーサポートは4段階の調節可能。
155度まで倒れるリクライニング機能で、ゆっくりリラックスもできます。
⑩RECARO(レカロ) 24Hチェア レザーシリーズ
- 価格:275,000円
高級カーシートで有名なドイツのメーカー「RECARO」のオフィスチェア。
人間工学に基づいたデザインは、正しい座り方に体を導きます。
5.おわりに
今回は腰痛を予防する正しい座り方と、正しい姿勢をサポートするオフィスチェアの選び方を紹介しました。
座る時にちょっとしたポイントを押さえると、腰痛は少し改善します。
ですが腰痛ってかなり辛いもの。働く環境をよくするためにも腰痛予防にいいオフィスチェアの導入を検討してみてはいかがしょうか?