投稿者 111投稿日: カテゴリー オフィス家具
オフィス家具を選ぶ際には、国内メーカーが選択肢になることが多いのではないでしょうか。しかしオフィスに個性を出したい場合は、海外のオフィス家具メーカーも選択肢に加えてみるのもおすすめです。
そこで今回は、世界的に有名な海外のオフィス家具メーカーを紹介します。おしゃれで快適なオフィスデザインに一役買う、オフィス家具選びの参考にしてください。
世界三大オフィス家具メーカー
まずご紹介するのが、オフィス家具の世界三大メーカーと称される「スチールケース」「ハーマンミラー」「ヘイワ―ス」。世界のオフィス家具市場でトップ3を占めています。
steelcase（スチールケース）【アメリカ・ミシガン州】
1912年に、金属製オフィス家具メーカーとしてスタートした「スチールケース」。世界のオフィス家具市場で、トップシェアを誇っています。働く人の視点に立ち、研究開発を進め、常に時代の先を行く製品を発表しています。創業当時から環境保全に目を向けている点も、先進性の高さが現れです。
スチールケースで特に人気が高いのが、オフィスチェアです。人間工学に基づき、長時間の作業でも疲れにくい機能を備えています。「リープ」は、10年以上も売れ続ける人気チェア。背骨のS字をサポートしながら柔らかく曲がる背もたれが、体の動きに合わせて動きます。
HermanMiller（ハーマンミラー）【 アメリカ・ミシガン州】
1923年に寝室用家具会社を買い取った創業者が、オフィス用家具メーカーに事業転換したのがハーマン・ミラーの始まりです。1940年代からはイサム・ノグチやイームズ夫妻ら多くのデザイナーとタッグを組み、名作家具を多数リリース。アメリカのミッドセンチュリーを代表するブランドとなっています。
ハーマン・ミラーでは家庭用家具とオフィス用家具のどちらも手掛けています。1994年に販売開始した「アーロンチェア」は、世界で初めてメッシュシートを採用したオフィスチェアです。オフィスチェアの最高峰として、多くの働く人たちから羨望を集めています。
HAWORTH（ヘイワース）【アメリカ・ミシガン州】
1948年に木製家具メーカーとしてスタートした「ヘイワ―ス」。「スチールケース」「ハーマンミラー」に比べ、日本での知名度はそれほど高くありませんが、世界第3位のシェアを誇るオフィス家具メーカーです。
アメリカ以外に、イタリアやドイツ、中国にデザインセンターを開設し、常に新しい才能を発掘。世界47ヶ所に生産拠点を構える、グローバルな展開をしています。
その他の有名家具メーカー10選
世界のオフィス家具市場第3位までアメリカが独占していますが、その他の国にも個性的で魅力あるオフィス家具メーカーが多数存在します。
Knoll（ノル）【アメリカ・ニューヨーク】
1938年にニューヨークで創業した「ノル」。「スチールケース」「ハーマンミラー」「ヘイワ―ス」と並び、「北米4大スチール家具メーカー」に挙げられています。2021年にハーマン・ミラーによって買収され、社名が「ミラーノル」となりましたが、ブランドとしての「ノル」は存続しています。
オフィス用と住宅用家具をどちらも手掛けており、住宅用家具ではミッドセンチュリーインテリアを代表する、高級家具ブランドとしての地位を確立しています。
KEILHAUER（キールハワー）【カナダ】
1981年に創業した「キールハワー」は、馬具製造のファミリー企業としてスタートしました。快適に座ることへの探求心から、高品質のチェアの開発を開始。現在ではエグゼクティブユーザーの支持を集める、オフィス家具メーカーに成長しました。
キールハワーのオフィスチェアは、包容力のある卓越した座り心地に加え、インテリアとしてのデザイン性の高さが魅力です。ビジネスシーンをよりスタイリッシュに、より信頼感を与える場に演出してくれます。
特徴的な背もたれのオフィスチェア「キールハワーJr」。胸が開いた状態になり、背中が丸くなるのを防ぎます。上半身の動きを妨げずに、自由に動けるチェアです。快適な座り心地の、個性的なチェアを探している方におすすめです。
HAG（ホーグ）【ノルウェー】
1943年創業のノルウェーのオフィスチェアメーカー「ホーグ」。1970年代から「アクティブに座ること」を念頭に、北欧デザインを取り入れた快適でオシャレなオフィスチェアを生み出してきました。
背面が十字型をしたユニークなデザインが特徴の「Capisco （カピスコ）」シリーズ。乗馬のサドルシートをイメージした座面は高さを自由に調節でき、前向きや横向き、後ろ向きとさまざまなスタイルでの着座が可能です。北欧らしいカラーリングで、明るく軽やかなオフィス作りに役立ちます。
Walter Knoll（ウォルター・ノル）【ドイツ】
1865年創業のドイツの最高級家具ブランド「ウォルター・ノル」。住宅用家具の他、エグゼクティブエリアのオフィス家具を製造販売しています。ウォルター・ノルで使われるのは、牛の育成から管理している最高品質の「ノールレザー」。最高品質の材料と最高水準の技術によって作り出される製品は、ヨーロッパにおいて絶大な信頼を得ており、近年、日本での知名度も上がりつつあるブランドです。
アメリカの家具メーカー「ノル」の創業者ハンス・ノルは、ウォルター・ノルの息子です。親子2代に渡り、世界的な家具ブランドをそれぞれ作り上げました。
デンマークのデザイナー、プレーベンファブリシャスによる名作ソファ「ファブリシャス アームチェア」。クラシックモダンなデザインが魅力。中綿にはダウンフェザーが用いられ、快適な座り心地のソファです。
Wilkhahn （ウィルクハーン）【ドイツ】
ブナ材を使用した木材加工が盛んな、ドイツのアインベックハウゼンで1907年に椅子工房としてスタートした「ウィルクハーン」。1952年、のケルン家具フェアを機に、モダンな椅子とテーブルの生産が始まりました。1960年代以降はオフィス家具の生産が中心となり、以後、人間工学に基づいた快適なオフィス家具を次々と生み出しています。
新しいアプローチで開発が行われた「ON」は、世界初の三次元シンクロメカニズム「トリメンション」技術が導入された、従来とは全く違う動きのオフィスチェア。座りながらもダイナミックに体を動かすことができ、心身ともにリラックスした状態を作れます。体への負担が少ないオフェスチェアとして、瞬く間に評判が広まり、世界的大ヒットとなりました。
VITRA（ヴィトラ）【スイス】
1950年に、スイスの小さな家具什器の販売会社として始まったヴィトラ。1950年代にイームズ夫妻のデザインに惚れ込んだことから、家具の製造販売会社へと方向転換しました。それ以来、数多くの有名デザイナーと共同し、オフィス、家庭、公共エリアで使用される、モダンでスタイリッシュな家具を世界に発信し続けています。
ヴィトラの定番となっている「オールスター」。コンスタンチン・グルチッチによってデザインされた、従来の型にはまらないオフェスチェアです。快適な座り心地と親しみやすいデザインで、オフィスはもとよりテレワークでの使用にも適しています。
giroflex（ジロフレックス）【スイス】
1872年に、カフェやホテルなど店鋪向けの曲木製の椅子を製造する会社として創業した「ジロフレックス」。1919年からはオフィス向け製品の生産に集中しています。1926年には、スプリング付き回転椅子を世界初めて開発して大きな反響得ました。
1960年代に一早く人間工学を取り入れ、現在まで快適な座り心地の高品質なオフィスチェアを世の中に送り出しています。日本国内で販売されているジロフレックス製品は、2013年にライセンス契約したPLUS社によって生産されています。
ジロフレックスの定番オフェスチェア「ジロフレックス64」は人間工学に基づいた快適な座り心地のチェア。曲線のみで作られた美しいデザインとバランスの良さ、完成度の高さから、発売以来20年以上も世界で愛用されている名品です。
USM （ユーエスエム）【スイス】
1885年に錠前業からスタートした「USM」。1960年代にモジュラーシステムの収納家具「USMハラ―」を開発しました。流行に左右されない普遍的で完成されたデザインで、オフィスに合わせて自由に組み合わせができるモジュラーシステムは、世界中から高い評価を得ています。
「USMハラ―」はデザインの美しさと機能性から、2001年にニューヨーク近代美術館の永久所蔵品となりました。
fantoni（ファントーニ）【イタリア】
1882年創業の、イタリアのオフィス家具メーカー「ファントーニ」。イタリア有数の家具生産地ウーディネに拠点を置いています。家庭用家具工房からスタートし、現在はイタリアを代表するオフィス家具メーカーとして知られています。ファントーニのオフィス家具は、流行に左右されない完成されたデザインが魅力です。
ファントーニを代表するオフィス家具がデスクです。ファントーニのデスクは洗練されたデザインと高い機能性、さらに耐久性の高さで、快適なワークスペースを実現します。デザインデスクからエグゼクティブ仕様まで、さまざまなシリーズが展開されており、オフィスイメージに合ったデスクが選べます。
世界の有名家具メーカーのオフィス家具で快適でおしゃれなオフィスに
今回は世界的に有名なオフィス家具メーカーを12社ご紹介しました。日本のオフィス家具メーカーとは違った個性が際立つ、世界のオフィス家具メーカー。それぞれのお国柄が感じられる、魅力的なオフィス家具が多数販売されています。
他とは違う個性的なオフィスを目指すならば、ぜひ海外のオフィス家具メーカーも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。