肩こりや腰痛になりにくい机といすの高さの適正なバランスは?身長に合う高さが分かる計算式も紹介!

投稿日: カテゴリー オフィスチェア, オフィスデスク, オフィス家具

デスクに向かって長時間作業していると、どうしても肩こりや腰痛など身体の不調が起きてしまう方は多いのではないでしょうか。できるだけ快適に作業しようと高額なオフィスチェアを購入したり、ストレッチ運動をしたりと工夫されている方も多いはず。

しかし、そもそも使っているスクと椅子の高さのバランスの悪さから、身体に負担が掛かっているケースも多くあります。

そこで、今回は身体に負担を掛けにくいデスクと椅子の高さのバランスについて、詳しく紹介していきます。さらに自分の身長に合うデスクと椅子の高さが算出できる計算式や、おすすめオフィス家具も併せて紹介します。

「高価なオフィスチェアを使っても肩こりや腰痛が軽減しない」「作業中にどうしても姿勢が悪くなる」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

身体に負担が掛かる姿勢が引き起こす身体の不調

作業中のデスクや椅子の高さが自分の体形に合わなかったり、デスクと椅子の高さのバランスが悪かったりすると、身体のどこかに負担が掛かってしまうことに…。負担が掛かる姿勢を続けると、以下のような症状を引き起こす場合があります。

  • 血行不良
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 頭痛
  • 脚のむくみ
  • 腱鞘炎

負担が掛かっている箇所では、血行不良が起きやすくなります。血の巡りが悪くなると疲労物質が溜まり、痛み不快感を引き起こしてしまうでしょう。これが肩こり腰痛、頭痛、足のむくみなどの原因となります。

またパソコン作業では画面を凝視するので、ついつい前傾姿勢になりがちです。前傾姿勢では、重いを支えるため首や肩に大きな負担が掛かります。前傾姿勢による首や肩への負担も、肩こりの原因の一つといえるでしょう。

さらに適切な高さよりも低いデスクでパソコン作業をすると、手首不自然に持ち上げる必要が出てきます。手首を不自然に上げる姿勢は、手首への負担が増し、腱鞘炎の原因の一つとなります。

身体に負担が掛かりにくい作業姿勢とは?

一般的にいわれる適正なデスクの高さは60~72cm、適正な椅子の座面高は36~45cmです。実際その範囲内で、さまざまな高さのデスクや椅子が販売されています。

しかし適正サイズ範囲内でも、デスクでは約12cm、椅子では約9cmの幅があり、身長によっては高さが身体に合わない場合があります。

そのため誰にでも合うサイズではなく自分の体形に合ったサイズの製品を選ぶことが必要です。ここからは負担が掛かりにくい作業姿勢から、自分に合う高さを見つける方法を紹介していきます。

以下の6項目が、負担が掛かりにくい作業姿勢の条件です。

負担が掛かりにくい作業姿勢

    1. シート奥まで深く腰掛ける
    2. 骨盤上部が背もたれにしっかり着いている
    3. 足裏全体を床にしっかる着いている
    4. 太もも上部が床と水平になる
    5. 膝下は床と垂直になるよう真っすぐ下ろしている
    6. 上腕を真っすぐ下ろし、手をデスクに置いた際に腕が90度になる

上記の1~6の条件を満たすデスクや椅子が、自分にとってバランスのよい高さの製品といえるでしょう。

負担の掛かりにくい姿勢からデスクと椅子を選ぶ方法

さらに詳しく適正なバランスのデスク・椅子を選ぶ方法を解説していきます。最初に椅子、次にデスクという順番で選んでいきましょう。

  1. 実際にさまざまな椅子に座ってみて、前項で紹介した「負担が掛かりにくい作業姿勢1~5」の条件に合う高さの製品を選びましょう。
  2. 高さ調節可能なオフェスチェアであれば、より適切な高さに調節します。
  3. 椅子の高さが決まったら、選んだ椅子に座りながらデスクを選びます。「負担が掛かりにくい作業姿勢6」のように上腕を真っすぐ下ろして、デスクに向かい天板上に手を置きます。この時、腕が90度になればバランスのよい高さです

計算式による適切なデスクと椅子の高さの出し方

適切なデスクと椅子の高さは、簡単な計算式からも割り出すことも可能です。前項同様、まず適切な椅子の座面高を算出し、その結果を使ってデスクの高さを算出します。

身長から計算する適切な椅子の座面高

以下の式を使って、自分の身長に合った適切な椅子の座面高を算出します。

身長×1/4=適正な座面高

※170cm×1/4=42.5cm(適切な座面高)
身長170cmの人の適切な座面高は、42.5cmとなります。

身長から計算する適切なデスクの高さ

適切な座面高が分かれば、適切なデスクの高さも計算できます。以下の計算式でデスクの高さを割り出します。

座面高+差尺(身長×1/6)=適切なデスクの高さ

ちなみに「差尺」とは、椅子の座面からデスクの天板までの距離です。差尺は身長の1/6程度が適切な長さです。

まずは適切な差尺を算出します。
※170×1/6=28.33…cm(差尺)
身長170cmの人の適切な差尺は、約28cmとなります。

次に座面高と差尺をプラスします。
※42.5cm(座面高)+約28cm(差尺)=約70.8cm(適切なデスクの高さ)
身長170cmの方の適切なデスクの高さは、約70.8cmとなります。

できれば実際に試した方が適したサイズが選べる

前項で計算式を紹介しましたが、同じ身長でも人によって座高や腕の長さなど体形が違います。計算式参考にしながら、実際に座って試した方がより自分に適したサイズのデスクや椅子が選べます。できる限り実際に試してみることがおすすめです。

机の高さを調節できない場合は?

オフィスチェアの多くは、高さ調節が可能です。しかし、デスクとなると高さ調節できない製品の方が多くなります。

そのためオフィスなどに既に設置されているデスクを使う場合は、高さが合わない人も出てきます。特に女性など小柄な方は、デスクが高すぎるケースが多いのではないでしょうか。

デスクが高すぎる場合は、足置き台の使用がおすすめです。足置き台を使えば、オフィスチェアの高さをデスクに合わせて高くしても、足裏全体をしっかり台に付けて正しい姿勢で作業できます。自宅の場合は、クッションなどで代用してもよいでしょう。

また昇降デスクは使う人に合わせて高さが変えられるので、デスクを共有するオフィスに取り入れてもよいでしょう。

高さのべストバランスを作るおすすめオフィス家具

ここからは、高さのべストバランスを作るのにおすすめなオフィス家具を紹介していきます。先ほど紹介した計算式を参考にしながら、自分の身長に合ったベストバランスの組み合わせを作ってみましょう。

①オフィスデスク 1400 事務机 両 袖机

標準的な高さ70cmサイズのデスク。身長170cm前後の方に適しています。収納量も豊富な両袖タイプ。個人所有の書類が多い業務に適しています。幅が140cmもあり、広いスペースが必要な作業にもおすすめです。

②オフィスデスク 1000 事務机 片袖机 2段

同じく高さ70cmで、標準的なサイズのデスクです。幅がコンパクトな片袖タイプ。スペースが限られているオフィスにおすすめです。配線をすっきりさせるコードホール付き。

③脇机 2段 幅400mm 鍵付き

こちらも標準的な高さ70cmサイズ、収納量や作業スペースを増やしたい時に便利な脇机です。引出しはオールロックタイプで、一度の施錠で全部の引き出しに鍵が掛かります。

④オフィスデスク 1200 平机

机下にワゴンを置いたり、椅子を2つ設置して2人で使ったりと、フレキシブルに使える平机タイプ。天板は3色、本体は2色から選択可能。オフィスの雰囲気に合わせて組み合わせを選べます。

⑤電動昇降デスク W1200×D700×H650~1250

小柄な女性が多い職場におすすめな、電動昇降デスク。高さが65~125cmに調節可能です。スタンディングデスクとして使えば、座りっぱなしによる腰痛予防にもなります。

⑥エルゴヒューマン エンジョイ HIGH ハイブリッド

人間工学に基づいて設計されたエルゴヒューマンのオフェスチェア。高さはもちろん、ヘッドレストの高さと角度・アームレストの高さや位置や角度・座面位置など、さまざまなパーツが調節可能。自分好みの座り心地を実現します。

⑦KOPLUS Tonique コプラス トニックチェア

オランダのオフェスチェアブランド「コプラス」。トニックチェアは、近未来的なデザインが魅力のオフェスチェアです。座る人の体重に合わせて、リクライニングのテンションが自動調節されます。

バランスのいい高さのデスクとオフィスチェアでさらに快適な作業空間を!

高価なオフィスチェアを使ったり、ストレッチをしたりしても、肩こりや腰痛が改善されない場合は、デスクと椅子の高さが身体に合っていない可能性があります。

今回は、身体に負担を掛けずに快適に作業できるデスク・椅子の高さのバランスについて、詳しく紹介しました。

適切な高さのデスクや椅子を使えば、長時間作業していても身体への負担がかなり軽減されます。ぜひ自分に合う高さのデスクや椅子を選んで、さらに快適な仕事空間を作ってください。

また今回紹介した負担の掛かりにくい姿勢を心がけるだけでも、身体への負担は変わってきますので、まずはよい作業姿勢での業務を実践してみてください。

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