ECモールに出店するなら楽天・アマゾン・Yahoo!?それぞれの特色・メリットを徹底比較

投稿日: カテゴリー オフィス関連, 未分類

販路拡大のためオンラインショップを開設するなら、多くの店舗が集まっているECモールに開いた方が、より多くの集客が見込めます。代表的なECモールとして挙げられるのが、「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」です。それぞれのECモールには出店審査や手数料、店舗デザインなどに違いがあるので、選ぶべきECモールは人によって違います。

そこで今回は、代表的なECモールである「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」の3社を徹底比較します。どのECモールにオンラインショップを開くべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

代表的なECモール3社

日本の代表的なECモールといえば、「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」です。3社は売上でもトップ3となっています。近年は「楽天市場」と「Amazon」が売り上げ首位を争い、「Yahoo!ショッピング」がそれを追随しています。

  • 1位 楽天市場                   3兆9,000億円
  • 2位 Amazon                   3兆4,238億円
  • 3位 Yahoo!ショッピング   8,901億円

楽天市場・Amazon・Yahoo!会員数比較

「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の会員数を比較すると、以下のようになります。

  • 1位 楽天市場:1億1,590万人
  • 2位 Amazon:4000万人
  • 3位 Yahoo!ショッピング:2340万人

「楽天市場」の会員数が、圧倒的に多くなっています。しかしそれぞれのECモールで、客層や売れ筋商品などに偏りがあるため、必ずしも楽天市場で多く集客できるとは限りません。

客層でいうと「楽天市場」は、50代以上の男女の利用傾向が多いといわれています。「Amazon20~30代男性の利用が多く、「Yahoo!ショッピング」のメインターゲット層は20代~30代となっており、楽天市場よりも若い傾向です。

楽天市場・Amazon・Yahoo!出店数比較

各ECモールの出店数を比較すると以下のようになります。

  • 1位 Yahoo!ショッピング  872,289店(稼働数168,425)
  • 2位 Amazon      178,000店
  • 3位 楽天市場       51,815店

「Yahoo!ショッピング」や「Amazon」は出店審査が比較的簡単なため、出店のハードルが高い「楽天市場」よりも店舗数が多い傾向です。

同じECモール内に出店数が少ない方が競合も少なくなるので、自分の店舗が検索される可能性が上がります。「楽天市場」は出店数が少なく、総売り上げ高が多いので、1店当たりの売上額が最も高くなります。

楽天市場・Amazon・Yahoo!の出店審査比較

ECモールに出店する際は、出店審査に通過することが必要です。各ECモールの出店審査について比較します。

楽天市場の出店審査

「楽天市場」では法人個人事業主が出店でき、個人での出店に対応していません。また審査に必要な情報や提出書類が多く、「Amazon」や「Yahoo!ショッピング」に比べて、審査のハードルは高いといえるでしょう。審査通過後も、作成した店舗ページの開店前審査を通過する必要があります。審査通過にかかる期間は、2週間以上を要します。

●登録必要事項

  • 事業形態(法人/個人事業主)
  • 会社名※個人事業主は屋号or事業主名
  • 本社所在地※個人事業主は住民票の「住所」欄
  • 代表電話番号※携帯不可
  • 代表FAX番号
  • 代表者名
  • 店舗運営責任者(所属部署)
  • 郵便物の送付先
  • 連絡先電話番号※携帯不可
  • 連絡先FAX番号
  • 連絡先メールアドレス
  • 取扱商材ジャンル
  • 決済情報

上の情報を登録するほかに、次の書類の提出が必要となります。

  • 商材別誓約書、その他商材によって必要な申請書
  • 取扱予定商材の販売に要な営業許可・資格等の書類
  • 商材の写真
  • 印鑑証明書

Amazonの出店審査

「Amazon」では、法人個人事業主以外に個人での出店が可能です。出店申し込み後、以下の情報を入力します。その後アップロードした本人確認書類で情報が一致することを確認されれば審査を通過します。かなり簡単な審査といえるでしょう。3日程度で審査が完了します。

●登録必要事項

  • Amazonアカウント
  • 利用者(事業体)の正式名称
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス ※自社ショッピングサイト、他のECサイトのURL(任意)
  • クレジットカード情報
  • 銀行口座情報

Yahoo!ショッピングの出店審査

「Yahoo!ショッピング」では、法人個人事業主のみ出店が可能です。申込時に以下の情報を登録します。申し込み後2から10日程度で審査が終了します。提出する情報も少なく、楽天市場に比べて審査のハードルは低くなっています。

●登録必要事項

  • Yahoo!JAPAN ID
  • クレジットカード情報
  • 会社情報
  • 代表者情報
  • 銀行口座情報
  • 開業届け写し(個人事業主のみ)
  • 住民税の納税証明書写し(個人事業主のみ)
  • 出店予定商材情報

楽天市場・Amazon・Yahoo!の手数料

それぞれのECモールでは、出店にあたってさまざまな手数料が掛かります。いくつかのプランから料金設定が選べるECモールもあるので、しっかりチェックが必要です。

楽天市場の手数料

楽天ではまず初期費用60,000円が掛かります。

「がんばれ!」「スタンダード」「メガショップ」の3つのプランから選択可能です。プランによって利用料金が変わってきます。

  がんばれ!プラン スタンダード メガショップ
初期費用 60,000円 60,000円 60,000円
月額出店料 19,500円/月 50,000円/月 100,000円/月
システム
利用料
月間売上高の
3.5~7.0%
月間売上高の
2.0~4.5%
月間売上高の
2.0~4.5%
登録可能
商品数
5,000商品 20,000商品 無制限
画像容量 500MBまで 5GBまで 無制限
おすすめする人 ネットショップ初心者 月商140万以上が目標 多くの商品を販売したい

また全プランに以下の利用料も掛かります。

  • 楽天ポイント;楽天会員が購入した代金の通常1.0%
  • モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料:月間売上高の0.1%
  • 楽天スーパーアフィリエイト:商品別料率2%~+成果報酬別料率15%~
  • R-Messe利用料:3,000~5,000円
  • 楽天ペイ利用料(楽天市場決済):利用料月間決済高の2.5%~3.5%

Amazonの手数料

「Amazon」では初期費用は必要ありません。出店の際には「大口出品プラン」「小口出品プラン」2つからプランが選べます。それぞれに掛かる金額は以下の通りです。

  • 大口出品プラン:基本料「月額登録料4,900円」
  • 小口出品プラン:「商品を1つ販売するごとに100円」の基本成約料

さらに販売された商品には、ジャンルごとに異なる販売手数料がかかります。販売手数料の多くは約8~15%程度です。

Yahoo!ショッピングの手数料

「Yahoo!ショッピング」では、初期費用だけでなく月額の基本料金も必要ありません。さらに売り上げロイヤリティや、販売手数料、月額システム利用料なども何と無料です。「Yahoo!ショッピング」の出店でかかる手数料は、以下の通りです。

  • ストアポイント原資負担:売り上げの1~15%
  • キャンペーン原資負担:売り上げの1.5%
  • アフィリエイトパートナー報酬原資:1~50%
  • アフィリエイト手数料:アフィリエイトパートナー報酬原資の30%額
  • 入金サイクル手数料:0~0.4%
  • 各種決済サービスの手数料:3~4.48%、150~300円/1回

「Yahoo!ショッピング」では、初期費用や月額利用料0円で出店ができます。商品を販売することで、初めて手数料が掛かってきます。

売り上げが無ければ利用料は0円ですので、「取り合えずオンラインショップを開いてみよう」という場合には、「Yahoo!ショッピング」を選ぶと良いでしょう。

楽天市場・Amazon・Yahoo!の店舗デザイン

同じようなデザインよりも、独自性があり目を引く店舗ページの方が、利用者に強い印象を残せるでしょう。自社ページのデザインをどの程度カスタマイズできるかも、各ECモールので違います。

「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」の通常プランでは、カスタマイズの自由度は高くありませんが、有料プランを使うことで、自由度を上げることが可能です。

楽天市場の店舗デザイン

ページデザインの仕様は、基本的に楽天のフォーマットがベースとなっているため、制限があります。

オリジナリティあるページを作りたい場合は、有料プランを利用するとよいでしょう。月額2,980円の「compass for 楽天市場」月額3,980円の「SUMAOU! for 楽天市場」などを利用すれば、複数のテンプレートからデザインを選べます。これらのプランではウェブ制作の知識が無くとも、比較的簡単にオリジナリティのあるページが作れます。

Amazonの店舗デザイン

Amazonでは「Amazonに出店する」というよりは、「Amazonという店に出品する」といった方が近いイメージとなります。ご存じのようにAmazonの商品ページの規格は全て統一されており、変更することはできません。Amazonは「デザインを考える手間が惜しい」という方には向いているといえるでしょう。

Yahoo!ショッピングの店舗デザイン

「Yahoo!ショッピング」の店舗デザインは、フッター・ナビゲーションメニュー・フリースペース等がそれぞれ編集できるテンプレートで行えます。ウェブデザイン初心者でも比較的簡単に行えますが、自由度はそれほど高くありません。

自由度を高めたい場合は、有料プラン「ヤフートリプル(月額3,000~5,000円)」を利用すると、デザインの拡張や高画質な商品画像を用意できるようになります。

自分のお店に合ったECモールを選んで売り上げアップを狙おう

今回はECモールのトップ3「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」を徹底比較しました。

売上トップの「楽天市場」は審査のハードルが高く、利用料金もそれなりの額を払う必要があります。「しっかり準備をして目標の売り上げを達成したい」という方におすすめです。

Amazon」は審査も比較的通りやすく、店舗ページのデザインが必要ありません。個人での出品も可能なので、「副業的に出店したい」と考えている方にもおすすめのECモールです。

Yahoo!ショッピング」は審査も比較的通りやすく、月ごとの利用料金が掛かりません。「先々は楽天市場にも出店したい」という方が、まず出店にトライするのに向いているECモールといえるでしょう。

それぞれの特徴をしっかり把握して、自分の店にぴったりのECモールを見極めて、出店にトライしてくださいね。

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