オフィス内の書類ファイルや備品などの収納に適している「書庫」。オフィスに適した書庫を使うことで、すっきり片付いた空間を作れます。
書庫にはさまざまなタイプの製品があり、使用用途や設置場所に合う製品を選ぶことが必要です。そこで今回は書庫のタイプや選び方、おすすめ製品について、詳しく紹介します。
「書庫を使って、オフィスの書類や備品をすっきり収納したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
書庫とは?
「書庫」とは、上下・側面だけでなく背面も囲われた、正面から物を出し入れするオフィス収納家具です。「キャビネット」とも呼ばれます。
書庫は、扉の有無・扉の構造・サイズが違うさまざまな製品が販売されており、収納する物や設置場所に適した製品が選べます。
また書庫は単体での使用はもちろん、同じシリーズの製品でシステム収納を作ることが可能です。システム収納はカラーやサイズに統一感があるため、すっきりしたオフィス空間作りに役立ちます。
オフィスに適した書庫の選び方
ここからは、オフィスに適した書庫の選び方を紹介します。
書庫を選ぶ際は、以下のポイントを押さえると、オフィスにぴったりの書庫が選べます。
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各ポイントを詳しく紹介していきます。
①タイプで選ぶ
書庫は、扉の有無・形状によって以下のタイプに分けられます。
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タイプによって適するシチュエーションが違うので、収納する物や設置場所を考慮して、タイプを選ぶとよいでしょう。
オープンタイプ
扉・引出し無しの、物の出し入れが楽にできるオープンタイプ。頻繁に使用する物の収納におすすめです。
開閉にスペースが必要な扉や引き出しが無いので、狭い場所でも設置できます。
メリット |
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デメリット |
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収納におすすめの物 |
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両開きタイプ
観音開きする2枚の扉が付いた「両開きタイプ」。鍵付き製品が多く、重要書類の収納にも向いています。
扉を開くと開口部が大きく開くので、大きめの備品も出し入れしやすい点はメリットです。
ただし扉を開くスペースがかなり必要なので、デスク後ろなど、狭い場所への設置は適しません。
メリット |
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デメリット |
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収納におすすめの物 |
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引き違いタイプ
2枚、もしくは3枚の引き戸が付いた「引き違いタイプ」。扉を開けるスペースが要らないので、狭い場所への設置も可能です。
引き戸が2枚だと、全開した状態でも開口部が半分なので、大きな物や中心部にある物が出し入れしにくい点はデメリットです。引き戸3枚タイプを選べば、3分の2まで開口部を広げられます。
メリット |
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デメリット |
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収納におすすめの物 |
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ラテラルタイプ
2段、もしくは3段の引き出しが付いた「ラテラルタイプ」。通常の引き出しとしての使い方だけでなく、背表紙を上にして書類ファイルを横向きに収納できます。
ラテラルタイプは、一番下の引き出しでも、上から中身が見えるため、他のタイプのようにしゃがみ込んで確認する必要がありません。
ただし引き出しが目線より高い位置にあると、中身が見えにくく、取り出しにくくなります。ラテラルタイプは100cm以下の高さにとどめておくのがよいでしょう。上下で連結する場合は、必ず下段に設置する必要があります。
メリット |
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デメリット |
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収納におすすめの物 |
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トレータイプ
樹脂製のクリアトレーが多数付いた「トレータイプ」。申請書類や文房具など、細々とした備品の収納に適しています。
一段ごとラベリングすることで、何を収納しているかが分かりやすくなります。
メリット |
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デメリット | 上下で連結する場合は、必ず下段にする必要がある |
収納におすすめの物 |
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雑誌架タイプ
扉に雑誌が陳列できる「雑誌架タイプ」。受付や休憩室など、人が集まる場所への設置がおすすめです。
扉は本体にスライド収納できるので、オープンタイプとしても使用できます。
メリット |
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デメリット |
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収納におすすめの物 |
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適した設置場所 |
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上下連結タイプ
書庫は、上下で連結可能な製品が多数販売されています。上下で異なるタイプの組み合わせが可能で、収納する物に合わせてフレキシブルに組み合わせを選べます。
ただしラテラルタイプやトレータイプは下側にしないと、引き出しの中味が確認しにくく、取り出しにくいので注意が必要です。
②収納する中身で選ぶ
収納する中身によっても、適した書庫のタイプが変わってきます。何を収納するかを検討して、適したタイプを選びましょう。
頻繁に使うものを収納
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日報や帳簿など毎日頻繁に使用するものの収納には、出し入れしやすい書庫が適しています。
扉や引出しの無いオープンタイプは、ワンアクション減らせるので、出し入れのストレスがありません。
またトレータイプは、日常的に使う書類や備品を分類して収納するのに便利です。
重要なものを収納
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社外秘のファイルなど重要な物の収納には、施錠できるタイプの書庫がおすすめです。
大きなものを収納
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OA機器など大きめの物を収納するには、開口部が広めのタイプを選ぶと、出し入れがスムーズです。
細々したものを収納
トレータイプは、文房具など細々したものの収納に向いています。収納する中身に合わせて、適した深さのトレーが選べます。
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③設置する場所で選ぶ
書庫は扉の有無・形状によって、開閉にスペースが必要な場合があります。デスク後ろなど、狭いスペースに設置する際は注意が必要です。
ある程度スペースが必要なタイプ
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狭いスペースでも設置可能なタイプ
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④サイズで選ぶ
書庫は、高さ・奥行などサイズのバリエーションが豊富です。収納する物の量や設置スペースなどを考慮して、適したサイズの製品を選びましょう。
高さは200cm以下の製品を選ぶと、踏み台を使わずに物を出し入れできるので、使い勝手がよくなります。
奥行は、収納する物のサイズを考慮して選ぶ必要があります。書類ファイルを収納する場合は、ファイルの横のサイズを参考にして、奥行を決めましょう。
できるだけ多く書類ファイルを収納したい場合は、ファイルを横置きで収納するれば棚板が増やせ、収納量が増やせます。その場合は書類ファイルの縦のサイズを、参考にして奥行を決めましょう。
⑤扉の素材
書庫は、扉に本体と同素材ではなく、ガラスを使っている製品も多数販売されています。
一目で中身が分かるようにしたい場合は、ガラス扉の書庫がおすすめです。見た目のすっきり感を重視したいのであれば、本体と同素材の製品を選ぶとよいでしょう。
おすすめの書庫3選
ここでは、おすすめの書庫をピックアップします。収納するものや設置場所を想定しながら、オフィスに合うものはどれかチェックしてみてください。
①書庫 引違い ホワイト 3枚戸
デスク後ろなど、狭いスペースにも設置できる引き違いタイプの書庫。3枚タイプで開口部が広く、大きな物や中心部にある物も出し入れしやすくなっています。
②トレーA4浅+深型キャビネット 下置 GD-910A4C
文房具・申請書・印刷用紙などの分別収納に便利なトレータイプ の書庫。A4サイズのトレーは、浅型と深型の2種類あり、中身に合わせて使い分けできます。
③動棚ローシェルフ ウォルナット RFLS-DM2 木製 アールエフヤマカワ
物を出し入れしやすい、オープンタイプの書庫。おしゃれで温かみのある雰囲気を作れる木製です。ダークブラウンの落ち着いたカラーは、重厚感あるオフィス作りにも有効です。
使いやすい書庫を選んでオフィスをさらに使いやすく美しい空間に
オフィスにあふれる書類ファイルや備品の収納に便利な書庫。書庫を選ぶ際は、収納する中身や設置場所などのポイントを押さえると、使いやすい書庫が選べます。
どんな使い方をするかしっかり考え、オフィスに適したタイプの書庫を選び、快適で美しいオフィス空間を作り上げてください。